ローヤルゼリーはどうやって作られる?

ローヤルゼリーとはちみつはどちらも養蜂家によりミツバチを飼育して採取されます。 ローヤルゼリーは ごく少量しか採取できない貴重な食品です。 上質のローヤルゼリーを大量に作るためには、かなりの労力が必要になります。 ローヤルゼリーはどのようにして作られているのでしょうか。

ローヤルゼリーは女王バチの特別食

ローヤルゼリーとはちみつはどちらもミツバチに関係していますが、実は全く異なるものです。

はちみつは働きバチの食料で、集めた花の蜜を唾液中の酵素で加工し巣に貯蔵したものです。

一方、ローヤルゼリーは若い働きバチが食べた花粉や花の蜜を体内で合成、熟成し、下咽頭腺から分泌した乳白色の物質です。 ローヤルゼリーは孵化して三日目までのミツバチの幼虫と、成虫となった女王バチだけが生涯にわたって食べ続ける特別食です。

ただし厳密には孵化して三日目までの働きバチの幼虫が食べるものはワーカーゼリーと呼ばれ、ローヤルゼリーより栄養価が低くなります。

ローヤルゼリーは女王バチの身体を働きバチの2〜3倍の大きさにし、30〜40倍もの寿命を与え、一日に1500個以上の卵を産む根源となります。 ローヤルゼリーを食べることにより、女王バチと働きバチの身体の大きさや寿命の差が生まれると考えられ、現在も研究が進められています。

ローヤルゼリーが作られるまで

養蜂

ローヤルゼリーを作るためには養蜂というミツバチの飼育を行います。 養蜂は移動養蜂と定置養蜂があり、定置養蜂は一カ所で花の蜜を集めますが、移動養蜂は決まった種類の花の開花に合わせて南から北に向かって移動しながら蜜を集めます。

巣箱

まず養蜂において基礎となる巣箱を用意します。 巣箱はミツバチ達の家となるもので、中に巣枠を8〜10枚入れておきます。 この巣枠に人工的に作ったハチの巣の六角形の巣礎をつけておくと、そこに働きバチがはちみつを貯蔵し、自ら分泌した蜜蝋で蓋をします。

王台

将来の女王バチになる幼虫は、王台という特別の巣房に産みつけられます。 その王台にローヤルゼリーが作られ、中の幼虫の餌となり、それを食べ続けて育つ幼虫が将来、女王バチとなります。

ミツバチは一匹の女王バチと数万匹の働きバチでコロニーを作って生活しています。 女王バチはコロニー存続のために不可欠な存在となります。そしてローヤルゼリーは女王バチを誕生させ、産卵させるために不可欠なものとなります。

ローヤルゼリーを働きバチに作らせるためには、巣箱に女王バチがいない状態にしておきます。 そうすることにより働きバチは女王バチを作ろうと働きます。

人工的に作った王台に小さな幼虫を入れて巣箱に戻しておくと、働きバチはその幼虫が女王バチになると認識するので、幼虫の回りにローヤルゼリーを作り入れ幼虫を養います。 こうしてローヤルゼリーが蓄えられると、働きバチは王台を蜜蝋で閉じてしまいます。

採乳

蜜蝋で蓋をされた人工の王台からローヤルゼリーを取り出す作業は採乳と呼ばれます。 大きさ1センチメートル程の幼虫を、ピンセットを使って取り出した後、王台に入っているローヤルゼリーを採取します。

空になった王台は再度、孵化三日目までの働きバチの幼虫を移し入れ、三日後に採乳をします。 この作業を繰り返すことによりローヤルゼリーが作られていきます。

採取されたローヤルゼリーは不純物をろ過し、生、乾燥、調整タイプに分けた工程を経て商品化されていきます。

このように手間と根気のいる作業を経てローヤルゼリーは作られています。